クリーニング
クリーニング
「ちゃんと歯磨きをしているから、長い間歯医者には行っていない」という方は、気づかないところでむし歯や歯周病などのトラブルが起きているかもしれません。
毎日歯磨きをしていても、細かな隙間に入った汚れは取りきれず、お口の環境が悪化している場合があります。
特に初期段階では自覚症状がないむし歯や歯周病には注意が必要です。定期的に歯科医院に通い、お口のクリーニングやむし歯・歯周病のチェックを行うことが大切です。
予防の中心となるのは「セルフケア」と定期的な「メインテナンス※」です。
予防の基本はセルフケアである毎日の歯みがきですが、歯と歯のすき間や歯ぐきの溝、奥歯の噛み合わせ溝などの汚れは、セルフケアで完全に除去することはできません。そのため、毎日歯みがきをしていてもむし歯になってしまうことがあるのです。
徹底的にお口の中の汚れを除去できるのが、歯科医師や歯科衛生士らによるプロフェッショナルケアです。適切なセルフケアとプロフェッショナルケアで歯を失う本数は10分の1になるという報告もあります。
定期的にプロフェッショナルケアである専門家の歯のクリーニングを受ければ、細菌の温床となるバイオフィルム(強力に付着した多種の細菌の膜)や歯石を取り除くことができます。
※メインテナンス:むし歯や歯周病などを再発させず、口内の健康な状態を維持していくための定期的な診査とプロフェッショナルケアなどの治療
プロフェショナルケアでは歯垢や歯石の除去をはじめ、口腔内診査、歯みがきのご相談などを行います。
PMTCとは、専門家が専用の器具をを使用して歯を磨き上げる(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という意味の略称です。毎日の歯みがきでは落ちない歯の汚れやバイオフィルムを、予防ケアのプロである歯科医師や歯科衛生士が、専門の器具と歯科医院専用ペーストを用いて、歯面とその周辺の歯周組織から徹底的に除去していきます。顔が同じ人はいないように歯も違います。
それぞれの患者様にベストな歯科医院ペーストを7種類以上の中から選択し必要により組み合わせて使用します。歯の表面はピカピカ、ツルツルになり舌触りも違ってきます。このクリーニングによって、汚れの再付着の予防も期待できます。
リナメルトリートメントペースト
歯のトリートメントケア
ナノハイドロキシアパタイト配合、発泡剤、研磨剤無配合
ピーチミント味
セラブライト
エナメル質のトリートメント
ナノハイドロキシアパタイト配合、研磨剤無配合
グリーンアップル味
ルシェロホワイトPTCペースト
着色を優しく除去して仕上げまで1ステップ
弱アルカリ性でLime粒子配合、研磨剤無配合、フッ素含有
グリーンシトラス味
1ステップハード
滑らかに着色除去から仕上げまで1ステップ
清掃成分として珪藻土配合、フッ素含有(1450ppmF)
シャンペンソーダ味
メルサージュAPプロ
歯のトリートメント
卵殻由来のヒドロキシアパタイト配合
ユズミント味
メルサージュファイン
軽度な着色除去、仕上げ研磨、フッ素含有(500ppmF)
レモン味
メルサージュレギュラー
頑固なプラークや著しい着色を除去
フッ素含有(500ppmF)
ミント味
歯石は歯垢(プラーク)が石灰化してできた硬い塊で、歯みがきなどの通常のセルフケアでは除去できません。歯科ではスケーラーという専用の器具を使用して、歯の表面や歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)内にある歯垢や歯石を徹底的に除去します。このスケーリングは、歯周病を改善する治療としても行います。
エアフローは歯にこびりついた歯垢や汚れや着色をしっかり落としていく、歯専用のクリーニング機器です。エアフローでは小さな粒子を吹き付けながらジェット流水で同時に洗い流し、こびりついた歯垢や汚れをしっかり取り除いていきます。歯と歯の隙間や嚙む面の溝など、通常の器具が届かないところもスッキリ落とすことができます。
粒子はパウダー状なので、歯に優しくダメージを与えません。エアフローを行ったあとは、歯の表面がツルツルします。歯垢や歯石、バイオフィルムなどの再付着も防ぎ、むし歯や歯周病などのリスクを低減できます。
患者様一人ひとり歯並びは違いますし、歯みがきの仕方にも癖があります。歯みがきのご相談では、各個人に合わせた歯みがきの方法や、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスの選び方などをお伝えし、ご自宅でのホームケアをより効果的に行えるようにサポートいたします。
むし歯や歯周病の原因は歯垢です。この歯垢は丁寧な歯みがきによって、大部分を取り除くことができます。歯みがきは、みがき残しを防ぐため、1本1本の歯を優しく丁寧にみがくことが基本です。歯の表面をみがくときは、歯ブラシを直角に当てて小刻みに動かします(スクラッピング法)。歯と歯ぐきの溝は、歯ブラシを45度の角度に当てて小刻みに動かし、汚れを掻きだすようにします(バス法)。いずれも力を入れ過ぎないように注意が必要です。
歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスを使用すると落ちやすくなります。糸状のデンタルフロスは、歯と歯のすき間に通して汚れを落とします。ホルダーがついたフロスもありますので、使いやすいものを選択してください。
歯間ブラシは歯と歯の間の下の汚れを落とします。様々な太さの歯間ブラシがありますので、すき間に合ったものを選びます。前歯と奥歯で歯と歯のすき間が異なる場合は、それぞれ太さに合わせて使い分けます。
1
問診票の記入
来院後、まず問診票の記入をしていただきます。
2
カウンセリング
ご記入いただいた問診票を確認しながら、お口に関するお悩みや気になっていることについて伺います。
3
歯周基本検査
むし歯や歯周病の状態、また、将来むし歯や歯周病になりやすそうな部分をチェックして、ご説明します(必要に応じて、口腔内写真、デジタルレントゲン検査を行います)。また、すぐに治療が必要な歯があった場合には応急処置を行います。
4
お口のプロフェッショナルによるケア
お口の状態と生活環境に合わせて、食事アドバイスや正しいホームケアである歯みがきについてご相談します。その後、歯垢や歯石の除去、コーヒーやお茶、タバコなどによる歯表面の着色除去などのプロフェッショナルケアを行います。また患者様の希望がある場合や歯周病が進行した患者様には担当歯科衛生士制を導入しています。同じ歯科衛生士が担当することで、状態の変化を把握することができ、またお口の中のお悩みを相談しやすくなります。
来院間隔 | 4カ月~6カ月 |
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治療費 | 初診料や歯周検査等を含めると2800円〜3000円(税込)です。汚れの状態により高くなる場合があります。レントゲンの費用は含みません。 |